“引力”と言われて皆さんは何を思い浮かべるだろうか。例えば地球の重力や磁石の磁力、愛する二人が惹かれあう力も“引力”と言えるのかもしれない。それら代表的な“引力”に負けず劣らず引かれあう力が強いのが、“子供”と“水たまり”の関係である。

 その勢いは凄まじく、見つけたとたん一目散である。こちらが呼び止める間も無く「バッシャーン!」。服が濡れようがズボンが汚れようが長靴に水が入ろうがお構いなしである。「バシャバシャバシャーン!」なぜそこまで夢中になれるのか。なぜ水たまりにそんな強い好奇心を持てるのか。私はいつから理解できなくなってしまったのだろう。昔はあれほど興奮したはずなのに。これが大人になるということか。などというエモい考えはさておき、このとき大変なのが水たまり遊びで汚れた服と長靴を洗うことである。服やズボン、靴下などは、泥汚れがあれば洗面所で簡単に落とした後に、洗濯機で洗えば問題なく汚れは落ちる。長靴の汚れ自体もそこまで苦労しないだろう。厄介なのが長靴の“乾燥”か。どうしても足先の内側の乾燥には四苦八苦する。しばらく雨が降らない予報が出ていればそこまで気にする必要もないが、これが明日も雨で長靴が必要だとなった時、子供に足先が湿ったままの長靴を履かせるのは忍びない。「今日長靴の中が乾いてないのはなぜだい?君があんなに水たまりで遊んだからじゃないか。濡れていても我慢して履きなさい」と、この世の因果応報を教えてあげるのも人生経験かもしれない。ただそれだと、彼の好奇心の成長を妨げてしまうのではないか。子供の自発的な遊びの心を押さえつけるようなことはしたくない。かといって濡れた長靴を履かせるのも。。。。。。。。

 そんなときに活躍するのが今回紹介する“衣類ふとんドライヤー”である。ふとん乾燥機として使えるのはもちろん、衣類の乾燥にも使える年中大活躍のこの多機能ドライヤーには、くつ乾燥アタッチメントが付いている。このアタッチメントが伸びること伸びること。その長さ35cm。子供の長靴や大人用の長靴、ブーツの足先までしっかり乾燥できる優れもの。洗った長靴にズボッと差し込んで、子供用なんかであれば20分もすればしっかり乾く。その間はほったらかし。いままでであればヘアドライヤーを手に取り一生懸命乾かしていたことを思うとその苦労は天と地の差である。

 ちょうど長靴を乾燥させていると、今年で5歳になる猫ラスティ(ソマリ)が寄ってきた。臆病者で音のする機械は苦手なはずなのに。衣類ふとんドライヤーには猫を引き寄せる引力があるのかもしれない。

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